Tri=ALL (2009)

Tri=ALLは、一つのデバイスを3人の体験者が囲むようにして体験を行うサウンド・インスタレーション作品である。複数の体験者の位置情報を画像処理によって取得し、複数人の距離関係が均等になったときに音響が出力される。Tri=ALLは、3つのUSBウェブカメラを内蔵した自作のデバイスを利用している. このデバイスから得られた映像を、Max/MSP,Jitterで開発したプログラム内に読み込み、背景差分検出による移動物体のトラッキングを行うことで、位置情報を取得する。位置情報は0から11の12段階にマッピングされ、各体験者の位置情報の重複を検出する。取得した位置情報がセンサ間で重複した場合に出力される音響(位置重複音1)、移動を知覚しやすい音響(移動音)、体験者全員の位置が重複した場合に出力される音響(位置重複音2)の三種類を用意しており、自らの行為を反映した音響が出力される。体験者の位置を同心円のアニメーションとして視覚化し、プロジェクタを用いて床面にすることで、体験者同士の位置関係を知覚しやすくした。また、各センサの位置情報が重複した場合、同心円同士の間に白いラインが描かれる。このようなサウンド・インスタレーション作品を構築することで、音によるコミュニケーション円滑化を支援する環境の提供を目指した。

Exhibition:
2009.12 国立障害者リハビリテーションセンター(デモ)
2010.03 SWITCH 2010 (情報音楽コース演奏会)

Publication:
中西 宣人, 川上 央, “音によるコミュニケーション円滑化システム”, 日本音響学会春季講演論文集, 3-4-1, 2010.[第一回学生優秀発表賞受賞]