Open Mesh Padプロジェクトは, 神奈川県立相模原中央支援学校の田代遊太教諭との協働による電子楽器の開発, および開発された電子楽器を用いた授業実践を行うプロジェクトである。
本プロジェクトでは, 教員は楽器のデザインについて開発者と議論し,開発者は授業の問題点を解決するためのアプローチについて教員と議論を進めることで,双方が互いの分野へ参加するプロセスをとっている。
このことにより, 特別支援学校での音楽科教員による授業をサポートすることを目的とした電子楽器の実現を目指している。
このような一連の協働プロセスにより,授業の本質に根ざした指導の実現を目指すとともに,教員および生徒,また今後の授業の展開に与えた影響について考察し, 次の実践に生かしている。
特別支援学校の音楽授業で最先端打楽器、障害に合わせ開発(AFPBB News) 特別支援学校の音楽の授業で最先端打楽器 障害に合わせ開発(Yahoo! Japan News)
[1] 中西宣人, 田代遊太, 菅井陽子, “特別支援学校教員と楽器開発者の協働によるアンサンブル指導改善の試み ―電子打楽器の協働開発と授業実践の報告”, 日本音楽教育学会音楽教育実践ジャーナル vol. 12 no. 2, pp.100-107, 2015.
(Yoshihito NAKANISHI, Yuta TASHIRO and Yoko SUGAI, “An attempt to improve ensemble guidance (by the collaboration of special support education school teachers and a musical instruments developer)”(tentative title in English), Japanese Journal of Music Education Practice vol. 12 no. 2 (in Japanese), pp.100-107, 2015.)